サーバーサイドプログラミング(5)ライブラリ

サーバーサイドプログラミング

今回は、自分でコードを作成するのでなく、他からのコード資産を利用する手法であるライブラリの活用について紹介します。Web媒体で情報の共有が容易だからこそ発達した手法ですので、ExcelやAccessにはない概念です。ライブラリの活用で、開発スピードは飛躍的に上がります。今後、活用して参りましょう。

準備

では、作業ディレクトリを準備します。
今回、Node.jsの-パッケージマネージャーのyarnを利用しますが、本プロジェクトでは、NodeイメージというNode.jsに特化したDockerイメージを使っているため、改めてインストールしません(含まれているため)。もしもNodeイメージと異なる環境でNode.js開発している場合には、yarnをインストールしてください。この辺の詳細については、スペース都合と本ブログの趣旨から外れますので割愛しますが、確認したい方は、ネット検索して頂くか、N予備校プログラミング入門を申し込みの上確認をお願いします。

cd ~/workspace
git clone git@github.com:あなたのユーザ名/yarn-training.git
cd yarn-training
code .
docker-compose up -d
docker-compose exec app bash

今回は、axiosというHTTPリクエストの効率化ライブラリをローカルインストールします。Dockerコンテナのコンソールで下記コマンドを実行します。

yarn add axios

ライブラリを利用したプログラムの実装

'use strict';
const axios = require('axios');
axios.get('https://www.google.com').then(res => {
 console.log(res.data);
});

前回の「手順1.ファイルからデータを読み取る」セクションで紹介したrequireの手順と同じ要領でaxiosライブラリを呼び出し、axios変数に格納します。そして、getメソッドに対してHTTPリクエストを送るURLを渡し、そのレスポンスを受け取った際に実行する無名関数(=>)を渡しています。
これをShell上で、node app js と実行すると、指定したURLのHTMLが表示されます。

npmパッケージの作成(ライブラリそのものの実装)

  • npm:Node.jsが標準装備しているパッケージ管理ツール

次に、数値を足し合わせるライブラリ(sum)を作成します。sumというディレクトリを作成して、npmパッケージとして初期化するためのチュートリアルを開始させます。

cd /yarn-training
mkdir sum
cd sum
yarn init

name : (sum)
Enter
version : (1.0.0)
Enter
description :
Enter
entry point : (index.js)
Enter
↓読み込まれるファイルをindex.jsとする
repository url :
Enter
auther :
Enter
license : (MIT)
Enter
private
Enter
success Saved package.jsonで成功
次に、パッケージsumを実装します。

touch index.js
'use strict;
function add(numbers){
 let result = 0;
 for(const num of numbers){
  result = result + num;
 }
 return result;
}

module.exports = {
 add: add
};
  • add関数:数値の配列で、全てを足し合わせる関数

for(const num of numbers)の部分は、前回にも出てきました。
次のブロックのmodule.exportsは、特定の関数をモジュールとしてファイルの外部から使えるようにするには、これにその関数やオブジェクトを代入します。ここでは、{add: add}(左がオブジェクトのプロパティ名、右が値の変数名)というオブジェクトを代入しています。このオブジェクトが外部から使えるsumモジュールになります。
以上で、sumパッケージは、このファイルの外部から使えるようになりました。

sumライブラリを使ったアプリケーション(ライブラリを使った実装)

cd /yarn-training
mkdir sum-app
cd sum-app

yarn init

yarn add ../sum

sum-appディレクトリを作成・カレント指定し、yarn initは全てEnterでスキップし、yarn addでsumパッケージをインストールします(=ローカルディレクションを指定してインストール)。

cd /yarn-training/sum-app
touch app.js
'use strict';
const s = require('sum');
console log(s.add([1,2,3,4]));

パッケージとしてインストールしたsumモジュールをsという変数に代入して、1+2+3+4をaddメソッドで計算し、コンソールに出力します。
そして、Shell上で、node app.jsコマンドを実行すれば、その回答(10)を返します。

今回は、以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※こちらの内容は、N予備校の教材を参考しております。

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