今回から、職場でよくある「Excel困った」について、その解決法を簡潔にわかりやすく紹介していきます。第1回目は、マクロの有効化についてです。
マクロの有効化・無効化の設定
マクロのファイル(拡張子.xlsm)を扱っていると、「マクロが実行できない」「マクロが無効になった」という事案がよくあります。このような場合は、「トラストセンター」(以前のExcelバージョンでは「セキュリティセンター」)の設定を変更します。具体的には、次の手順です。
①「ファイル」を選択
②「オプション」を選択
③左サイドバーで「トラストセンター」を選択し、画面右の「トラストセンターの設定」を選択
④左サイドバーで「マクロの設定」を選択し、以下の項目からのラジオボタンで選択
- 警告せずにVBAマクロを無効にする
- 警告して、VBAマクロを無効にする
- 電子署名されたマクロを除き、VBAマクロを無効にする
- VBAマクロを有効にする(推奨しません。危険なコードが実行される可能性があります)
2022年10月Microsoftセキュリティポリシー変更によるブロック
これまでは大丈夫だったのに、最近(2022年12月現在)になってマクロが使えなくなったというケースがあります。これは、Microsoftセキュリティーポリシー変更の場合があります(具体的には、IPアドレス経由のマクロファイルはブロックされます)。その場合、Excelを開くと、以下のようなアラートが表示されます。
このような場合は、「このフォルダ内ならば、安全なファイルしかないので、マクロを実行できますよ」というフォルダを設定して、その中にマクロファイルを入れて、そこで実行すれば解決します。
①②③までの手順は、上記と同じです。トラストセンターの設定まで選択してください。
④左サイドバーで「信頼できる場所」を選択し、画面右下の「新しい場所の追加」で、その安全なフォルダを指定する。そして、下の「自分のネットワーク上にある信頼できる場所を許可する(推奨しません)」に✅を入れて、右下の「OK」を押下する。
マクロの有効化については、以上となります。今後も職場でのExcel困ったについて紹介していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。
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