本日は、2023年6月20日(火)です。1週間前から始まったExcel VBAエキスパート試験の本番でした。結果を先に記載すると、無事、合格していました!得点は、900点/1000点満点でした。40問の試験でしたので、1割間違えたということは4問間違えだったようです。どこを間違えたか、正直明確になっていませんが、まずはホッと一安心しました。本日の記事は、本試験を踏まえて、今後受験する予定の方に役立つよう振り返りをしていきたいと思います。
試験総論
まず、全体的な感想としては、「公式テキストからほぼ出題される」という点です。この点、前日のネットサーフィンして得た情報と若干乖離がありました。試験のアップデートの問題とも考えられますが、問題文の例示の年度が数年前の年度になっていたことから、その可能性も低いような気がします。あるいは、問題のストックの中から出題された内容がたまたま公式テキスト範囲内ばかりだったのかもしれません。
私の感覚として、公式テキスト(スタンダード)の範囲外だったのは、Dir関数のみでした。しかも、かなり簡単な問題でした。普段、VBAの実務に携わっている方ならば、Dir関数は、特定のフォルダ内のファイルを全て取得するようなコードで使用していると思いますが、そういった使用をしている方にとっては極めて簡単な出題でした。(後で気づいたのですが、ベーシックレベルの問題で出ているようです。)
また、次に感じたことは、こちらは他のサイトでも指摘されていた通り、書き取りの穴埋め問題が9割だったという点です。これは想定内でした。そのため、以前からの繰り返しになりますが、正確なスペルが書ける必要があります。・・・といっても、かなり限られた数ですので、意識をして覚えれば1週間もあれば書けるようになるかと感じます。
それと、これも予想通りでしたが、6章〜8章あたりの細かいフィルター条件や、プロパティの書き取りも多々ありました。ただ、本当に細かい条件までは問われず、例えば、FindメソッドのLookAtのxlWholeなど、他のサイトの練習問題でも出ていたような典型的なものしか出ませんでした。この辺は、私のブログの記事にも追記しておきました。
ロジックについても複雑なものはありませんでした。初日の検索サイトで、プロシージャの細かいところまで問われる演習問題もありましたが、この辺は全く出ませんでした。ただ、ByVal/ByRefの区別ぐらいは出そうですので、これは今回の問題構成の特有事情かもしれません。なので、今後受験される方は、引き続き、この辺は基本的な仕組みを理解しておいた方がいいと感じます。
試験各論
では、ここから記憶のある限り、出題されたポイントを書き連ねて参ります。
- ループさせるロジックで、変数を初期化するときの表現
- Match(VLookupと間違えないように。Indexがあるからわかりやすい)
- Subtotal(引数の3でわかる)
- EntireRow Delete
- Resize
- CurrentRegion(本番では抜けていたのですが、これが想定正解の問題があったような気がする)
- Order:=xlAscendingのコードを見て、その結果を選択する
- Header:= で、xlNoを書かせる問題。表の4行目あたりからの部分を他にコピペする際に、Sortの条件で問われた
- Phonetic.Text これは、Phoneticを書かせた。1問目なのでよく覚えています。
- ListObject Range関係はよく問われた。基本的な構文を覚えることが最優先で、それができれば、全てできるような気がします。
- 構造化参照の形を問う問題も複数あったと思います。Range(“テーブル1[ [#All] , [名前] ]”)の形が想定されていて、[#All]を括弧の部分から記述させるような感じです。
- Offset(0,2)のような形で、Offsetを書かせる問題もありました。OffSetと一瞬迷いました。
- データクレンジングは頻出だった印象です。StrConv/Split/Replace全て書かせました。
- Format/NumberFormat関係は出なかったような気がします。
- F9でブレークポイントなどは、選択問題で出ました。F9/F8/F5が分かれば大丈夫だと思います。
- イミディエイトウィンドウの問題で、TypeNameが問われました。
- 動的配列や、複雑なプロシージャ間の受け渡しなど複雑なロジック出ませんでした。このためか、最後20分近く時間が余りました。
- 配列を利用したFor each ~ Nextの出題も予想していましたが、出ませんでした。
- ワークシート関数は、CountIfとEoMonthが出ました。共に典型的な構文でした。
以上、思いつくまま記載してしまいましたが、全て公式テキストに記載されていたような内容でした。それを踏まえて、今後受験する方に最も効率的と思われる試験対策をお伝えします。
VBAエキスパート試験 Excelスタンダード 最も効率的な勉強法
ズバリ、「公式テキストの出題ポイントの単語を穴埋め式にして、コードの内容を意識しながら通読を繰り返す」です。
大学受験の時に、山川の日本史・世界史教科書で、出題される用語を黒塗りやフィルムで隠せるマーカーで隠して、それがすらすら読めるようにするという手法がありましたが、まさにそれです。それに加えて、こちらのブログでお伝えしていた「●●の暗記項目を○個」と定義して、それを覚えるという手法で知識をより強固にするのが最強です。
これにより、漢字テストで読みはできるけど、書きができないというような現象を防げます。この読めるけど書けないというのがもうちょっとで合格だった不合格の正体のような気がします。
以上で、ExcelVBAエキスパート試験1週間受験勉強記は終了します。本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうござました!
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